令和12年 橿原運動公園で体育館と屋内プールの建設計画

令和12年 橿原運動公園で体育館と屋内プールの建設計画

同じ内容を動画でも説明しています。

体育館とプールの老朽化問題

橿原市中央体育館は、建物老朽化による建て替えが必要な時期に差し掛かっています。また橿原市総合プールも同様の問題を抱えており、コロナ化による休園以降4年間に渡り、稼働を見合わせつつ、社会情勢や市の財政事情を考慮した上、廃止するとの方向性が示されています。

01橿原市中央体育館と橿原市総合プール

このような背景のもと、市民の健康増進施策を途切れさせないために、橿原運動公園の北東区域の用地を新たに確保し、体育館と屋内プールを建設する計画が浮上しています。この区域に配置すると、医大新キャンパスや医大新駅との接続性が高まるためです。

02橿原運動公園購入予定地

具体的な計画案は令和7年度中に取りまとめる予定ですが、現段階の構想をご説明します。

03橿原市新体育館とプールの計画

体育館は、現在の中央体育館の競技床面積813㎡に対して1400~1600㎡へ倍増します。別途多目的スタジオとして200㎡を確保する予定のため、大会競技中であっても小規模利用が可能となります。

観客席も中央体育館444席に対して、1000席と倍以上の確保を見込んでいます。これにより令和13年に開催される国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会の競技誘致を推し進めることができます。

一方、プールについては、現在の橿原市総合プールのようなレジャープール機能は除き、学校プールの集約化に特化した構造を予定しています。現在の構想では、25mプールを8から10レーン設け、稼働床で水深を調整することにより幅広い学年での活用を見込みます。別途低学年用に水深60cmの15mプールの整備も検討されています。

議会内の議論

市議会内ではこれらの建築費用の捻出をどうするか、懸念する声が上がっています。他の自治体での建設事例を参考にしても、おそらく50億円以上の計画になるためです。

私の意見としては、体育館および屋内プールは子供から高齢者まで、幅広い層の市民活用が期待できるため、市の財政負担を可能な限り抑えた計画が実現できることを前提に、事業を推し進めていきたいと考えています。

【この記事の執筆者】

井ノ上剛(いのうえごう)
◆プロフィール
 奈良県橿原市 1975年生まれ
 奈良県立畝傍高校卒 / 同志社大学法学部卒

◆奈良県橿原市議会議員/井ノ上剛(いのうえごう)公式サイト
◆介護職員実務者研修修了
社会保険労務士、行政書士

(執筆の内容は投稿日時点の法制度に基づいています。ご留意ください。)